好きな相手と結婚したのは良いものの、結婚生活を送るうちに離婚を考えてしまう方は数多くいるようです。統計上は、日本の夫婦のうち3組に1組がさまざまな理由で離婚に至っています。しかし、多くの人が離婚しているからといって、一時的な感情で簡単に離婚を決意してしまうと、元には戻れなくなってしまうのもまた現実です。
今回は、離婚の際に冷静に考えるべき離婚のメリットとデメリットについて紹介します。
目次
・離婚するメリット
離婚する理由は様々ですが、離婚するメリットは多くの人に共通する部分があります。離婚するメリットとしては、主に以下の2点が挙げられます。
○自分の時間が増える
既婚者の方の中には、「結婚によって自分の時間が減ってしまった」、「趣味や仕事が結婚によって制限された」などと、時間に対する不満を感じる方も多く存在します。離婚をすることで、家族と関わることに時間を費やす必要がなくなり、プライベートの時間を確保できるようになります。
結婚生活の中で感じていた時間の拘束の窮屈さなどから解放されることは離婚の大きな利点です。
○ストレスの解消
自分以外の人とともに生活を送るためには、時には我慢も必要になります。自分のこだわりが相手には通用しなかったり、相手のこだわりが理解できなかったり、お互いにお互いを許容しながら生活していかなければなりません。そのような生活を続けていく中でストレスを積み重ねてしまうと、心身共に大きな負担となってしまいます。
現在の家庭環境のストレスに影響を受けず、自分の人生を過ごしたいと感じている場合には離婚は大きな転機になります。
日々を安らかに過ごすために今の環境から離れたい、パートナーとの生活に耐えられないなど、結婚を理由に精神的・肉体的に負担がかかる毎日を過ごす人は多くいます。前述したメリットはそのような環境からの解放、生活の安定をはかることが主なものになっています。しかし、離婚を検討するにあたっては、様々な角度から今後のことを視野に入れて判断することが求められます。
離婚をすることによるメリットはたくさんありますが、離婚をすることによるデメリットも考えていかなくてはいけません。
・離婚するデメリット
離婚するデメリットは、離婚するメリットと同様に多くの人に共通する部分があります。
離婚するデメリットには主に以下の3点が挙げられます。
○さまざまな手続きが必要
離婚をすると決めてもすぐに離婚できるわけではありません。離婚届の提出の他にも、住民票の移動や免許証等の名義変更、年金・健康保険の変更など様々な手続きを行なう必要があります。また、離婚時や離婚後の約束事を書面にした離婚協議書の作成や必要に応じて行う法定手続きにも時間や手間がかかります。
会社に勤めている場合には会社に届け出が必要となることもあり、社内での呼び名や印鑑などの変更を通じて、手続き的にも精神的にも負担が生じます。
○金銭面の不安
専業主夫や専業主婦の場合、今度は自分で生計を立てる必要があります。引っ越す場合は、新しい家の賃貸料や生活費の支払いはもちろんのこと、新しい仕事探しも必要となります。
また、調停や裁判を申し立てた際には離婚が成立するまでの調停費用もかかってくるため、思っている以上の出費が生じる可能性もあります。
○子どもへの影響(子どもがいる場合)
子供がいる場合、親権はどちらが持つのか決める必要があります。特に、子供が幼稚園や学校に通っている場合には、転校転入の手続きも必要となります。
子供にとって環境が変わることは精神的に辛い思いをさせてしまい、悪影響を与えることにも繋がるため、細心の配慮をする必要があります。
このように離婚にはメリットだけでなくデメリットもたくさん存在しており、離婚したい理由や自分の気持ちと、離婚によるデメリットのバランスを考えることが必要となります。
・まとめ
離婚を検討している時期は相手の嫌な部分で頭がいっぱいになり、冷静に離婚のメリット・デメリットを検討できないようなこともあります。離婚を検討する際には、客観的に自分のケースを見つめ直し、離婚によるメリットとデメリットを比較することをおすすめします。