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子供の親権を父親が勝ち取るにはどうすれば良いか?

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 子供のいる夫婦間での離婚調停において、「どちらが親権を獲得するのか?」という問題は常について回ります。親権とは、未成年者を監護・養育し、またその財産を管理するため父母に与えられた権利義務の総称のことをいい、子供と一緒に暮らすためにはこの親権が必要になります。しかし、現在の日本においては、母親が親権を獲得するケースがほとんどで、父親が親権を勝ち取るのは困難を極めているのが現状です。

 そこで、今回は調停や裁判で親権獲得のためにアピールすべきポイントや、親権の獲得に必要な子供との生活環境など、父親が親権を勝ち取るためにはどうすれば良いかについて見ていきます。

・なぜ親権は母親が有利なのか?

 現在、国内での離婚調停において父親が親権を勝ち取るケースは2割程度で、親権争いには圧倒的に母親が優勢であるという現状があります。では、なぜ、母親が親権獲得に有利なのでしょうか?

 母親が親権獲得に有利な理由は、一般的な母親と父親の役割の違いにあります。

 子供が健康的に成長する前提としては、監護能力の高さと安心して暮らせる生活環境が必要です。男女平等や女性の社会進出が謳われている現在も、現実として母親が育児を行なうのが一般的です。また、子供の年齢が低ければ低いほど、成長には母親の存在が必要不可欠だと考えられています。一方で、今まで家族を養うために働きに出ていた父親からすると、仕事をしながら育児をしようとすると、どうしても一緒に過ごす時間を長く確保することや、決まった時間に食事をとらせることが難しくなってきます。

 このように、親の監護能力や子供の成長過程での環境を考慮すると、母親に親権が渡ってしまうケースが多くなってしまうのです。

・子供の親権を父親が勝ち取るにはどうすれば良いか?

 子供の親権争いの際、「母親と同じように子供を育てられること」をアピールできるかどうかが、大きく勝敗に関わってきます。仕事と育児の両立にあたって、親は「子供を養える十分な経済力があること」、「子供との時間を確保できること」を証明し、裁判で主張しなければなりません。

 また、父親自身の問題としては、「精神が安定している状態であること」も親権付与の1つの判断基準となります。逆をいえば、母親側に精神の不安定さや育児放棄をしていた過去など、子供の親権を渡すのに問題がある事実が見受けられる場合には、その事実を裁判所に訴えることでも親権を獲得できる可能性が高まります。

 そこで、父親が子供の親権を勝ち取るために裁判でアピールすべき4つのポイントをみていきます。

○精神が安定している状態であること

 精神状態の安定は、母親と父親のどちらが親権を獲得するにせよ主張しなければならないポイントですが、現実問題としても子供を心身ともに健康的に育てていくためには、親の精神が安定していることは絶対的条件です。精神が不安定であると判断されれば子供に少なからずストレスを与えてしまうことなどを理由に、十分な養育ができないとみなされてしまいます。まず、初めの一歩として、仕事と育児の両立をこなせる、安定した精神状態であることをアピールしましょう。

 

○子供を養う経済力があるか

 経済力をアピールするといった点では、一般的に父親は母親よりも有利な立場にあると言えます。子供を育てるには、食費や水道代などの日々の出費に加え、衣類の購入や通院などによる不定期なものや学校の授業料など、莫大な費用がかかります。事実、シングルマザーの家庭では、私立の大学などに進学させるには収入が足りないという現実が多々見られます。

 そこで父親は、定職に就いているのであれば、「子供が自立するまで育てられる十分な給与が得られていること」、「母親と暮らすよりも豊かな生活が送れること」を証明し、裁判でアピールする必要があります。

 

○子供との時間を作れるか

 定職に就いている父親は、先ほどのように経済力があることはアピールできますが、その反面で子供との時間を十分に確保できるかといった点では圧倒的に母親に劣ります。育児にあたって子供との時間を確保することは非常に重要な事項であるため、ここでしっかりとアピールしておかないと母親に親権が渡る結果を招くことになります。

 よって、父親は離婚調停に際して、母親には劣るといえども「勤務の時間帯が一定であること」、「帰宅時間が遅くなり過ぎないこと」など、子供との時間を安定して作れるということをしっかりと主張しなければなりません。

 また、祖父母が育児を手伝ってくれる環境が用意されているなら、それによって父親と子供の足りない分の時間を補えるということを主張することもできます。

 

○母親の状況

 親権を勝ち取るためには、上記のように父親が有利な点や母親の代わりとして子供と暮らせることをアピールするのも大切ですが、同じように、母親に不利な点がある場合にはそれが育児に支障をきたすことを裁判所に訴えることも大切です。

 母親が自ら家を出て別居したり、育児放棄をしたりした過去がある場合には、離婚後育児が不十分となる恐れが考えられるため、父親が親権を勝ち取ることができる可能性がぐっと上がります。

 その他、母親の精神状態が不安定である場合にも、子供にストレスや恐怖を与えかねないとして、父親が親権を獲得するのが妥当であると主張することができます。

 

 このように、父親が子供の親権を勝ち取るためにすべきことは多くあります。母親が親権を獲得しやすい現状を打破するためには、子供を育てていく上で母親に有利な点、そして父母親の代わりをするのに十分な状況にあることをしっかりとアピールしなければなりません。

・まとめ

 親権は一度確定してしまうと取り返すことが難しく、親権がない状態では子供と面会すことでさえも難しくなるケースがあります。親権をとられて後悔する前に、弁護士などの専門家に相談することをご検討ください。

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