日本法規情報株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役 今村 愼太郎)(http://www.nlinfo.co.jp/)は、インターネットアンケートを実施し、「モラハラに関するアンケート調査」について発表しました。(日本法規情報株式会社では定期的に法律関連の話題に対して意識調査を行い発表しております)
モラル・ハラスメントとは、精神的な暴力、嫌がらせのことをいい現在ではDVの一つとされます。近年精神的な虐待や嫌がらせである「モラルハラスメント」が理由で離婚する夫婦が増加傾向にあります。
モラル・ハラスメントの被害者は、加害者から「おまえに責任がある」とか「あなたが悪い」と責められ続ける日常にあることが多いと言われています。このような言動を繰り返されていると、被害者の側が段々と罪悪感を覚え自分を責めてしまい、時として「自分が生きていることにも罪の意識を感じ、いつも自分を責めている」状態が続くことになります。
このようなモラル・ハラスメントの被害者においては、たとえ加害者に暴力を振るわれたとしても、「加害者が暴力をふるったのは、自分が悪いからだ」と考えてしまうのです。
また、モラル・ハラスメントの被害者の特徴としては、几帳面な性格で、他者への配慮を働かせ、責任感が強い人格を持っており、自分を責めてしまう性格のため自分を「被害者である」と自覚することが少ないとされています。
そこで、今回は特に離婚を意識していない夫婦を対象に「結婚生活におけるモラル・ハラスメントの実態」についてのアンケート調査を行いました。
まず、「結婚生活において相手の言動を自分の責任と思い込み、自分を責めたことがあるか」についてのアンケート調査を行いました。
目次
◆モラルハラスメントの兆候:「何故自分は怒らせてしまうんだろう」と悩む人は全体の5割
結婚生活において相手の言動を自分の責任と思い込み、自分を責めたことがあるか」についてのアンケート調査の結果、「何故、私は夫(もしくは妻)を怒らせてしまうのだろうと思ったことがある」と回答した人は52%に上る結果となり「何故、私は夫(もしくは妻)を怒らせてしまうのだろうと思ったことはない」と回答した人は28%にとどまりました。「モラル・ハラスメントを理解出来ずどちらともいえない」と回答した人も20%いました。
モラルハラスメントの加害者の特徴のひとつとして、「決して反省しない」という特徴があると言われています。
そこで上記のように自分を悪いと責めてしまうという方々を対象に「結婚生活におけるパートナーの特徴」についてアンケートを行いました。
◆「自分の夫(または妻)は決して反省しない」と回答は47%
自分を悪いと責めてしまうという方々を対象に行った「結婚生活におけるパートナーの特徴」についてアンケート調査の結果、「夫(もしくは妻)は決して反省しない人間である」と回答した人が全体の47%を占める結果となりました。次いで「夫(もしくは妻)は常に自分を責めるが、その後反省をする人間である」と回答した人は21%、「夫(もしくは妻)はたまに反省をする人間である」と回答した人が20%という結果となりました。 また、「モラル・ハラスメントを理解していないので、どちらともいえない」と回答した人も12%いました。
次に、モラル・ハラスメントの被害者の特徴として、自分を「被害者である」と自覚することが少ないとされていることから、自分ではモラル・ハラスメントの被害者ではないと思っているが、結婚生活において経験したことがある行為についてアンケート調査を行いました。
◆「外面」がよく「良い旦那さん(奥さん)ですね」と言われるが、家庭での態度が全く違う人は約3割
「結婚生活において経験したことがある行為」についてアンケート調査の結果、最も多かったのが、『「外面」がよく「良い旦那さん(奥さん)ですね」と言われるが、家庭での態度が全く違う』という回答で、28%を占める結果となりました。続いて『夫(もしくは妻)は自分の機嫌の良し悪しで態度が変わる』という回答で20%、『夫(もしくは妻)は機嫌が悪い時には、話しかけても無視する』が18%、『夫(もしくは妻)は不規則な自分の生活のペースに合わせた行動を強いる』が15%、『夫(もしくは妻)は些細なことで怒鳴ったりする』が11%、『夫(もしくは妻)は自分が病気の時に対して冷淡な態度をとる』が7%、『夫(もしくは妻)は性生活の強要する』が1%という結果となりました。
実はこれらの行為は全てモラル・ハラスメントに当たる可能性があります。
それにも関わらず、これらの行為をされていても「自分はモラル・ハラスメントの被害者ではない」と思っている方が大部分であるという結果が明らかとなりました。 また、モラル・ハラスメントの被害者は自分を「被害者である」という認識がないのですが、モラル・ハラスメントの加害者も、一般的に自分で加害者であるという認識がなく、常に自分の勝ちか負けかを考えているといいます。 勝つことに強迫的になってしまうばかりに、発する言葉や行為が、相手とのコミュニケーションのためのものではなく、勝つための武器になってしまうのです。
相手を傷つけているという認識がないために、このようなモラル・ハラスメント行為は繰り返される傾向にあり、被害者にとっては、被害意識が積み重なり、病を発症するケースが増えてきています。
このようなモラル・ハラスメントの被害に遭った場合は、加害者と早めに距離をおき、耐えるだけでなく周囲や専門家の力を借りて、早期に対応を図ることが大切となります。自分を「モラル・ハラスメントの被害者かもしれない」と思った際は、弁護士等の法律家に介入してもらい相手との交渉を行ってもらうなど法的措置で解決出来るケースがありますし、その決心がつかない場合でも、カウンセリング等を受けることで、「自分が加害者である」もしくは「自分が被害者である」と認識でき、改善につながる可能性もあります。
この先の未来が、お互いにとってよりよいものになるように、結果や形ではなく自分の気持ちを大事に行動することが大変重要なのです。
「自分が悪い」「自分の力でどうにか出来る」と悩みを一人で抱え込んでしまわずに、専門家に早目にご相談頂いたうえで、アドバイスを受けることをお勧めします。
有効回答数:283名(男性:152人 女性:131人)
アンケート期間:2015-01-23~2015-02-27
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